
サワラの幽庵焼き(Sawara Yuan-yaki)
🍋サワラの幽庵焼きとはどんな料理??
日常の食卓から高級な懐石料理店まで幅広く親しまれている、洗練された一皿「サワラの幽庵焼き」をご紹介します。この料理の特徴は、ゆずの爽やかな香りが引き立てる、繊細で上品な味わいです。焼き上げられたサワラは、ふっくらとジューシーで格別な食感を楽しめます。
管理栄養士として、サワラは良質なタンパク質だけでなく、オメガ3脂肪酸(DHAやEPA)も豊富に含まれているため、非常におすすめの食材です。冷めても身が柔らかいままなので、お弁当のおかずにも最適です。



🍵幽庵焼きのルーツ
幽庵焼きは、江戸時代の茶人・北村幽庵が考案したと言い伝えられている伝統料理です。その最大の特徴は、醤油・みりん・酒を合わせ、柑橘の清々しい香りを移した「幽庵地(漬け込み液)」にあります。
見た目は「照り焼き」に似ていますが、ゆずの果汁を加えることで、より複雑で優雅、そして格調高い味わいへと昇華されています。
✨幽庵地の黄金比
美味しさの秘訣は、醤油・みりん・酒を「1:1:1」にする黄金比です。このシンプルなルールを守るだけで、誰でもプロの味を再現できます。ゆずの酸味と香りを最大限に活かすため、果汁だけでなく皮(ゼスト)も丸ごと使うのがおすすめです。
🌸「ガリ」(甘酢生姜)の役割
今回のレシピでは、付け合わせとして「ガリ」を添えています。高級店では矢羽根の形をした「はじかみ」が使われることが多いですが、自家製のガリも実用的で美味しく、素晴らしい代用品になります。
日本料理において、これらは「口直し」として供されます。生姜の爽やかな辛みには以下の効果があります:
- 魚の脂っぽさを中和する。
- 魚特有の臭みを消す。
- 口の中をリフレッシュさせ、次の一口や次の料理をより美味しく感じさせる。

❄️冬至とゆず:古来の知恵
日本では、一年で最も日が短い「冬至」の日に「ゆず湯」に入る習慣が古くからあります。これには、運気が上昇し始める前に身を清めるという意味が込められています。
ゆずは寒さに強く、冬に旬を迎える果実です。栄養学的にも、その爽やかな香りにはリラックス効果があります。さらに、柑橘の酸味を利用することで、塩分を控えてもしっかりとした満足感を得ることができ、心臓の健康(減塩)にも役立つ工夫となります。
ちなみに、サワラの代わりに鮭、ブリ、鶏肉などを使っても美味しく作れます。

📋栄養成分表示:サワラの幽庵焼き

| 栄養素 | 合計 | 1人分 (1/2) |
| カロリー | 512 kcal | 256 kcal |
| タンパク質 | 47.5 g | 23.8 g |
| 脂質 | 21.4 g | 10.7 g |
| 炭水化物 | 28.3 g | 14.2 g |
| 食塩相当量 | 7.7 g* | 3.9 g* |
補足 💡
- ガリ(生姜): 生姜のカロリーは含まれていません。
- 実際の塩分摂取量: 漬け込み液の大部分は調理後に廃棄され、すべてを摂取するわけではないため、実際の塩分摂取量は上記の数値より大幅に低くなります。
🧑🍳材料(2人分):サワラの幽庵焼き
⋈ サワラ(幽庵焼き)
- サワラ:220g
- 塩:2g(下準備用)
- 醤油:36g
- みりん:30g
- 酒:30g
- ゆず:1個
⋈ ガリ(甘酢生姜)
数日前に作っておくと、より味が馴染んで美味しくなります!
- 生姜:100g
- 砂糖:25g
- 酢:50g
サワラの幽庵焼きの作り方
1. 下準備:自家製ガリ
- 切る: 生姜を極薄(約0.5mm)にスライスします。
- 加熱: ボウルに砂糖と酢を合わせ、電子レンジで40秒加熱して溶かします。
- 漬ける: スライスした生姜を液に浸し、味を馴染ませます。



2. メイン:サワラの幽庵焼き
- 下処理: サワラに塩を振り、10分置きます。その後、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ります(これで臭みが取れます)。
- 漬け込む: 醤油、みりん、酒、ゆず果汁を合わせます。そこにサワラを入れ、30分間漬け込みます。
- 準備: 天板にクッキングシートを敷き、魚がくっつかないよう軽く油を塗ります。
- 一度目の焼き: 220°C(425°F)に予熱したオーブンの中段で10分焼きます。
- 仕上げ: 取り出しておいた漬け込み液を魚の表面に塗り、さらに3分焼きます。このひと手間で、美しく艶やかな照りが生まれます。
(私は東芝の「石窯ドーム」を愛用しています。10年使っても現役で、お手入れも簡単なのでお気に入りです!)

📖関連リンク:この記事の英語版はこちらをご覧ください![Sawara Yuan yaki (Yuzu-Scented Spanish Mackerel)]


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