
The King of Autumn Flavors: Sanma no Shioyaki (Salt-Grilled Pacific Saury)
日本の秋を象徴する魚といえば、やはり「さんま」です。漢字で「秋刀魚」と書く通り、秋に獲れる刀のような形をしたこの魚は、日本人が最も心待ちにする季節の味です。
さんまの食べ方は色々ありますが、刺身以外なら、私は「塩焼き」がダントツで一番美味しい調理法だと思っています。 余計な味付けをせず、ただ塩を振って焼き上げる。この極めてシンプルな工程こそが、さんまが持つ濃厚な脂の甘みと、皮目の香ばしさを最大限に引き出してくれるのです。パチパチと脂が弾ける音と、食欲をそそる香りは、まさに秋の風物詩。この一口で、季節の移ろいを感じることができます。

冬の旬の味覚をお探しなら、ハマチのカマ(塩焼き)がおすすめ!カマ(エラの周りの部分)は驚くほど柔らかく、脂が乗っていて絶品です!
👉 [Hamachi Kama Shioyaki (Grilled Yellowtail)]
さんまの驚くべき栄養パワー
美味しいだけでなく、さんまは非常に優れた健康食品でもあります。
- 良質な脂: 血液をサラサラにし、脳を活性化させるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富です。1日の推奨摂取量(約2g)は、さんま1尾で十分に補えます。
- 豊富な栄養素: 良質なタンパク質に加え、貧血予防に欠かせないビタミンB12もたっぷり。健康のために、週に3回は青魚を食べるのが理想的です。
サンマには、健康な心臓と脳に欠かせないDHAとEPAが豊富に含まれています。DHAとEPAは本当に素晴らしい栄養素です!その驚くべき効果についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。👉 [Blue fish recipes rich in DHA and EPA]

材料 (2人分)
| 食材 | 分量 | 備考 |
| さんま | 2尾 (約240g) | 可食部は約70% |
| 塩 | 3g | 下食用2g + 仕上げの振り塩1g 美味しい塩焼きを作るには、材料の重量の1%前後の塩分濃度に仕上げることが理想とされています。 |
| 油 | 5g | フライパンで焼く場合に使用 |
| カボス | 1/2個 | 大分県特産。爽やかな香りが脂と相性抜群 |
| 大根 | 80g | 消化を助けるため、おろしにして添えます |
| 醤油 | 8g | 大根おろしにかける用 |
| 大葉 | 2枚 | 彩りと香りのアクセント |
作り方:美味しさと美しさを引き出すステップ
① 下準備で臭みを消す さんまをキッチンペーパーで丁寧に拭き、余分な水分を取ります。まず2gの塩を両面にまんべんなくすり込み、さらに残りの1gの塩を表面にパラパラと振ります。そのまま20分置くことで、余計な水分と一緒に臭みが抜け、身がふっくらと焼き上がります。
② 盛り付けを意識して焼く フライパンに油を引き、中火で焼きます(目安:合計13分)。
💡プロのコツ: 日本の盛り付けの基本は「左側に頭、手前に腹」です。そのため、お皿に乗せた時に上になる面(魚の左側面)から先に焼き始めましょう。最初に火を通す面が一番きれいに仕上がるため、見た目がぐっと良くなります。
③ 薬味を準備する 焼いている間に、大根をおろして軽く水気を切ります。カボスは半分に切り、大葉は洗って茎を切り落としておきます。
④ 美しく盛り付ける お皿にさんまを置きます。このとき、「頭を左側、腹を手前」にするのが日本の伝統的な作法です。横に大葉を敷き、大根おろしとカボスを添えます。
⑤ 仕上げ 食べる直前に、大根おろしに醤油をかけて完成です!


栄養成分 (1人分)

付け合わせを除く、さんま1尾120g(可食部84g)を基準としています。
- Calories: 263 kcal
- Protein: 15.2 g
- Fat: 24.0 g
- Carbs: 0.1 g
- Salt Equivalent: 1.8 g
🌟 外国人の方も安心!さんまを嗜む豆知識
- 内臓(わた)は食べられる? はい!さんまは胃がなく消化が早いため、内臓がとてもきれいです。独特の苦味は「大人の味」として愛されており、大根おろしと一緒に食べると最高ですよ。
- 骨をきれいに外すには? 箸で背骨に沿って頭から尾まで軽く押し、身をほぐします。上の身を食べ終えたら、魚をひっくり返さず、頭を持って背骨をそっと持ち上げ、尾の方へ剥がすとスマートです。
- なぜ大根おろしなの? さんまの豊富な脂を、大根に含まれる酵素が分解し、消化を助けてくれます。胃もたれを防ぐ、先人の知恵が詰まった組み合わせです。
本日の献立:晩夏から秋への移ろい
この最高の塩焼きに、以前ご紹介した「ひじきと蓮根のサラダ Dried Hijiki Seaweed Mayonnaise Salad」と、「手まり麩のお吸い物 Temarifu (wheat gluten) Soup」を添えれば、日本の秋を五感で楽しむ完璧な食卓の完成です。


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