ブドウジャム
ぶどうは世界で最も多く生産されている果物です。紀元前5000年ごろから存在していたと言われています。中央アジア原産ですが、現在ではフランス、イタリア、スペインが主な生産国です。
ぶどうの生産量の90%はワインに使われ、残りはレーズン、ジュース、缶詰、ジャムなどに加工されています。
日本で流通している品種は、デラウェア、ピオーネ、巨峰、ナガノパープル、クイーンニーナ、シャインマスカットです。
シャインマスカットは最近特に人気があり、パフェやケーキ、ソフトクリームなどのトッピングによく使われています。
このジャムのレシピにはピオーネを使用しています。このピオーネは生産者からいただいたもので、生食用ではなく加工用に糖度を高くしているため色が薄いとのことでした。
ぶどうの成分であるポリフェノールは健康に良いと言われています。 (ポリフェノールは抗酸化作用のあるフラボノイド色素の一種です。)美味しくて美容にも良い食材です♡
ポリフェノールは皮や種に多く含まれているので、このレシピでは皮を剥かずに茹でます。(茹でている間に皮が剥けて浮いてくるので取り除いてください。)渋みや農薬が気になる方は、茹でる前に皮を剥いても大丈夫。
ジャムとは?
JAS では、ジャムはジャム、マーマレード、ゼリー、ジャムに分類されます。
柑橘類の果物から作られ、柑橘類の皮を含むジャムはマーマレードに分類されます。
ジャムはコンフィチュールとも呼ばれます。
果物にはペクチンが含まれており、砂糖と酸で加熱すると分解してゲル化します。この性質を利用してジャムを作ります。
オレンジとリンゴには 1%、ブドウには 0.7% のペクチンが含まれています。ペクチン含有量の少ない果物から作られたジャムにはペクチンを加える必要があります。ゲル化するにはジャムを酸性に保つ必要があるため、レモン汁を加えることがよくあります。
JAS 規格によると、ジャムには少なくとも 30% の果物が含まれている必要があります。このレシピではブドウを 2 kg 使用し、ジャムは 1 kg になります。果物含有量は 70% です。
ペクチンをゲル化するには、60% 以上の糖濃度が必要です。このジャムのレシピの糖濃度は 60% です。
(ブドウに含まれる糖分は100gあたり15.7gです。(15.7×20)+300g=614g。614÷1000=61%)
材料(出来上がり1㎏)
ブドウジャムの作り方
- 表面に汚れが残らないようにブドウを洗います。
- 鍋にブドウと砂糖を入れ、中火で加熱します。
- ブドウから水分が出るので、時々かき混ぜながら煮詰めて水分を減らします。
- 煮ている間にブドウの皮が剥がれるので、必要に応じて取り除きます。
- レモン汁を加えます。
- ジャムが好みの粘度になったら火を止めます。
- 煮沸消毒した清潔な瓶に保存します。
煮込み時間は数時間かかります。時間に余裕があるときに作ってね。
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