
パンプキンポタージュ(Kabocha Potage)
色鮮やかなパンプキンポタージュには、否定できない安心感があります。カボチャの深いオレンジ色であれ、コーン、ジャガイモ、グリンピースなどの繊細な味わいであれ、丁寧に作られたポタージュは野菜の本質を純粋に捉えています。実際、新鮮な素材を使えば、市販のコンソメに頼らなくても、コクのある豊かな味わいを引き出すことができるのです。
「ポタージュ」の定義とは?
日本では「とろみのあるブレンダーにかけたスープ」を指すことが多いですが、本来はもっと広い意味を持っています。
- 語源: フランス語の「pot(鍋)」に由来し、歴史的には「共同の鍋で調理されたものすべて」を指していました。
- フランスでの定義: ポタージュは非常に広いカテゴリーです。コンソメのような澄んだスープから、ポトフのようなボリュームのある肉野菜料理、さらにはヴィシソワーズのような冷製スープまで含まれます。
- 日本での定義: 日本では一般的に「ポタージュ・リエ(potage lié)」を指します。これは、ブレンダーでピューレ状にしたり、生クリームでとろみをつけたりして、滑らかでベルベットのような質感に仕上げたスープのことです。
ポタージュ vs シチュー:何が違うの?
境界線は曖昧なこともありますが、一般的にはテクスチャ(質感)と技法の違いにあります。
- ポタージュ: 具材を細かく刻むか、ブレンダーにかけて滑らかな液体状にします。
- シチュー: 肉や野菜がゴロゴロと大きく、伝統的には小麦粉で作ったルウでとろみをつけ、長時間煮込んで作ります。
カボチャについて

冬の栄養の宝庫:西洋カボチャ
カボチャといえば和食のイメージが強いですが、現在日本で最も一般的なのは「西洋カボチャ」です。甘みが強く、栗のようなホクホクとした食感が好まれますが、真の価値はその驚異的な栄養密度にあります。
「抗酸化のトリオ」ビタミンACE(エース)
カボチャには、体を守るために協力して働く「ACE」—ビタミンA(β-カロテン)、C、Eが豊富に含まれていることで有名です。
- β-カロテン(ビタミンA): カボチャのオレンジ色の正体です。皮膚や粘膜の健康を維持し、冬の乾燥に対するバリアとして機能します。
- ビタミンE: 「若返りのビタミン」とも呼ばれ、血行を促進し、体の酸化ストレスを防ぎます。
- 熱に強いビタミンC: 多くの野菜では茹でるとビタミンCが壊れてしまいますが、カボチャのビタミンCはデンプン質に守られているため、加熱しても壊れにくいのが特徴です。そのため、ポタージュは風邪の季節の免疫力アップに最適です。
なぜ冬に最適な食べ物なのか
日本では冬至にカボチャを食べる習慣があります。これは単なる伝承ではなく、栄養学的な知恵です。カボチャは保存性が高く、寒い時期でもビタミンを保持できるため、新鮮な緑黄色野菜が不足していた時代、ビタミン欠乏症を防ぐための最高の手段だったのです。
💡プロのコツ: β-カロテンとビタミンEは脂溶性(油に溶けやすい)なので、ポタージュに少量のバター、生クリーム、またはオリーブオイルを加えることで、栄養の吸収率がぐんと高まります!

栄養成分表示:かぼちゃのポタージュ
※1食分(合計6食分)に基づく
| 栄養成分 | 1食分 (1杯) | 合計 (6食分) |
| エネルギー | 106.5 kcal | 639 kcal |
| タンパク質 | 4.65 g | 27.9 g |
| 脂質 | 2.85 g | 17.1 g |
| 炭水化物 | 18.0 g | 108.0 g |
| 食塩相当量 | 0.38 g | 2.3 g |
材料(6人分)
- カボチャ(西洋カボチャ): 1/4個(約500g、種を除いて350g)
- 玉ねぎ: 100g
- バター: 10g
- 薄力粉: 5g
- 牛乳: 500ml
- 塩: 1g〜(またはお好みで)
- コショウ: 適量
- クルトン: 10g(トッピング用)
作り方
- カボチャの下準備: スプーンでカボチャの種を取り除きます。
- 蒸す: カボチャを20〜30分間蒸します。
- コツ:しっかり時間をかけて蒸すことが、自然な甘みを引き出す秘訣です!
- 玉ねぎの準備: 玉ねぎの皮をむき、1cm厚さのスライスにします。
- 炒める: 深めのフライパン(または鍋)でバターを熱し、玉ねぎを炒めます。
- 小麦粉を加える: 玉ねぎが薄いきつね色になったら火を止めます。小麦粉をふるい入れ、全体をよく混ぜ合わせます。
- 煮込む: 牛乳と蒸したカボチャ(実の部分)を加えます。中火に戻し、底が焦げ付かないように時々ヘラで混ぜながら煮込みます。
- 攪拌(かくはん): 混合物をブレンダーに移します。
- 注意:一度に全部やろうとすると、溢れて失敗しがちです。2回に分けて作業しましょう…(;´Д`)
- 味付け: ポタージュをフライパンに戻して加熱します。塩、コショウで味を調えます。
- 仕上げ: 最高の食感を保つため、沸騰する直前で火を止めます。
- 盛り付け: 器に盛り、クルトンをのせて完成です。

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